猫がふとした瞬間に逃げ出したという話は、よく耳にします。
なぜ、猫は脱走したがるのでしょうか?
それは、猫は縄張り意識が強い動物だからです。
外で生活していた猫であれば、1日にいちど縄張りを見回りに歩くという習性が身についています。そんな猫が保護され、室内のみの生活となった時に、隙あらば外に出ようと狙っているかもしれません。
まずは新たに猫を迎え入れる時は、猫が動ける範囲は決めておくことが大事です。
基本的には、家の中で自由に動き回る範囲が猫のテリトリーです。
当初リビングのみとしていたのに、寝室のドアが開いていて、猫が足を踏み入れたら、その瞬間から寝室も猫のテリトリーになります。
また、窓の外をよく見ているからと、抱っこしてお庭やベランダに出すのも同じく、猫にテリトリーを覚えさせていることになります。
お気づきになったでしょうか?
このように、知らず知らずのうちに飼い主さんが猫が脱走したくなる状況を作っている可能性があるのです。
また、隙あらば外に出ようと狙っている猫に飼い主さんが気付かないケースもあります。
以下、脱走したときのよくある例です。
■1例目
ご主人が酔って帰宅した時、玄関の物音に気が付いた猫が入り口にいて、扉があいたと同時に足元をすり抜けて外に出ていってしまった。しかし、酔っているご主人はそれに気が付かず、扉を閉めて寝てしまった。
■2例目
大量の買い物袋とクリーニングの衣類を持って帰宅。荷物が邪魔であたふたしつつ玄関の扉をあけたら、玄関先にいた猫が足元をすり抜けて行った。しかし、大きな荷物で手元がふさがり、足元がみえない状況だったので、猫がすり抜けて行ったことに気づかなかった。
■3例目
飼い主さんのことが大好きで、いつもストーカーのようについて回る猫ちゃん。
洗濯物を干そうと、洗濯カゴを持ってベランダに出ようとサッシを開けたら、遊んで欲しくて付いてきた猫ちゃんも一緒にベランダにでてしまった。
家の中の脱走対策を万全にすることはとても大事です。
さらに、対策をしているから絶対大丈夫と思い込まず、日頃から開口部の開け閉めの時には、猫がどこにいるかを意識しましょう。
大事な家族の一員である猫ちゃんが迷子猫にならないようにするために。
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